自然
市域の南側に広がる東連峰は、大部分が磐梯朝日国立公園に指定されており、四季折々の雄大な自然景観が楽しめます。さらに、米沢の奥座敷である小野川温泉のほか、豊富な温泉群があるほか、夏山登山やスキーなどが気軽に楽しめる「自然の恵み豊かな都市」です。
気候は、冬は寒さが厳しく、豪雪地帯に指定されており、年間積雪深は10mに達することがあるほか、市街地でも平年の積雪深が100cmに達するほどの降雪量があります。
歴史と文化
上杉鷹山による藩政改革が有名です。財政がひっ迫していた米沢藩で、率先して大倹約行うとともに、数々の殖産振興政策を展開しました。そうした中で養蚕と米沢織が特産品に発展し、藩財政と人々の生活が立ち直りました。また、藩校・興譲館を設立するなど教育にも力を注ぎ、困難な状況のもと、「なせば成る」の精神で改革を成功させた鷹山は、現在も理想のリーダーとして高く評価されています。
また、力を入れた学問・教育の伝統をくみ、官僚をはじめ様々な分野に多くの人材を輩出したことでも知られています。明治神宮・築地本願寺などを設計した伊藤忠太、「ヒマラヤ」などで著名な日本画家の福王寺法林の各氏は文化勲章を受章しています。
産業
工業分野は、昭和53年に分譲を開始した日本初の中核工業団地である「米沢八幡原工業団地」への企業誘致を行ってきたことにより、本市の平成22年の製品出荷額は東北地方で第4位となるなど、県内はもとより東北地方でも有数の工業のまちとなりました。また、近年は、山形大学工学部を中心として産学官が連携した有機エレクトロニクス関連技術の研究開発も加速しております。
林業分野は、森林の面積が国有林・民有林を合わせて約42千haで、市域の約77%を占めています。山形県の母なる川「最上川」の源流部に位置しており、経済的機能のみならず、国土の保全、水源涵養、環境の保全などの多面的な機能を有し、地域経済と地位住民の生活上大きな役割を担っています。最近の林業を取り巻く情勢は厳しく、林業全般に亘って停滞しているうえ、間伐、保有等が適正に行われていない森林が増加しており、森林資源の質的向上に重点を置いた取り組みが課題になっています。